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人間でも写真写りの悪い人はいます。そういった自覚のある人は何とかしてよく写ろうとするあまり力んでよけいこわばった表情に写ってしまったりします。でもワンの場合本人写真写りを気にしているようにはとても思えませんし自然体過ぎるとも言える態度をカメラの前でもしています。
にもかかわらずどうしてこんなにも実物よりブスに写るのでしょう?
ひとつはおそらく飼い主の写真が伝える以上の情報を「記憶が脳から情報を補填している」ことではないでしょうか。
もうひとつ…写真よりビデオの映像の方がより普段のかわいさをあらわしていることが多いという点。これは動く映像が少しずつ違う角度からの情報をミックスさせながらワンのかわいさをあらわしているのではないでしょうか。
- ちょっとわかりづらいですね。例をあげると…なぜ写真がかわいく撮れないのか考えながらワンが歩く姿ばかりを撮っていたとき、一度ビデオで歩く姿を撮ってそれを1コマずつコマ送りにしながら画像を取り出してみたんです。するとどのコマも今まで撮った写真のような表情なのですがかわいい(と思える画像)とそうは思えないブスの顔とがコマごとに変化しながら写っているのです。おそらく人間の脳の中ではこの中の「かわいいコマ」をピックアップしてより記憶しているのではないかと思ったわけです。1コマずつ送りながら見てみると「そういえばどの表情もたしかにしているな」と再確認できました。
撮った写真がブスに見える理由のひとつがその写真の中にたまたま「かわいいときの瞬間の1コマ」が入っていないからだと推測できます。
もう一つ重要なヒントがビデオ撮影にあります。ビデオカメラとデジタルカメラ…何が違うのでしょうか?そう、ビデオの撮影でフラッシュは使いませんよね。フラッシュが使えない分ビデオカメラは光の量に対しかなり広い範囲で撮影に対応できるようになっています。そしてビデオの方がより自然に近い「かわいい」表情が撮れる(場合が多い)…このことをデジカメ撮影でも念頭に置きたいと思います。
超小型ビデオカメラ
また撮影編でも触れるとおり、フラッシュ撮影は人間の場合と比べはるかに目が光ってしまうだけでなく、人間のようにのっぺりとした顔でなくフラッシュの光によってやわらかい毛並みの感じが硬く写ったりあるいは深い骨格によって顔の凹凸がやたら強調され、実物よりずっと「ブス」に写ってしまいます。